生食用ソラマメ(ファーベ)およびソラマメ種子の諸成分について
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File / Name | License |
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KJ00004134635.pdf |
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アイテムタイプ | 紀要論文(ELS) / Departmental Bulletin Paper |
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言語 | 日本語 |
ページ属性 | P(論文) |
記事種別(日) |
自然科学編
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著者名(日) |
小林 ミヨ
林 美里 |
著者名よみ |
コバヤシ ミヨ
ハヤシ ミサ |
抄録(日) |
生食用ソラマメのファーベと陵西一寸ソラマメの成熟過程における成分分析ならびに数種のソラマメ種子の分析を行い比較検討した。ファーベと陵西一寸の可溶性糖含量はともに小粒が高く成熟するにつれて低下したが,小粒段階での糖質は主にスクロースでありほかには少量のグルコースとフルクトースが含まれている。成熟に伴い陵西一寸ではスタキオース,ベルパスコースが急増したが,スクロース含量は低下し,デンプン含量は増加した。ファーベでは成熟過程でもベルバスコースは検出されず,スクロース含量の低下も緩やかで,デンプン含量は陵西一寸と比べて明らかに低かった。遊離アミノ酸含量はファーベと陵西一寸はともに成熟に伴い減少するがファーベでは陵西一寸ほどの急減は見られず徐々に減少した。ファーベ,陵西一寸両方とも,どの成育段階でも最多のアミノ酸はアルギニンであり,その他の主なアミノ酸はアスパラギン酸,アスパラギン,グルタミン酸,アラニン,GABAであった。成熟により急減したアミノ酸は陵西一寸ではアルギニン,アスパラギン,アラニン,GABAであったが,ファーベではアルギニンとGABA以外は徐々に低下した。ファーベと陵西一寸のGABA含量は小粒程高く,ファーベでは(固形分中)1000mg%にも達した。ソラマメ種子の可溶性糖は主にベルパスコースとスクロースを含むが,大部分の種子はベルバスコース含量の方が高い。ソラマメ種子の最多遊離アミノ酸は未熟ソラマメと同様アルギニンが主である。いずれの種子もGABA含量は激減している。ファーベは糖質組成分ヤアミノ酸の分析データなどから陵西一寸とは異なる性状のソラマメであり,生食に適していることを確認した。
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雑誌書誌ID |
AN10553637
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雑誌名 | 鹿児島女子短期大学紀要 |
巻 | 39 |
ページ | 7 - 18 |
発行年 | 2004-02-28 |
コンテンツに関連する検索キーワード | 空豆 ファーベ 鹿児島 |